【初心者向け】暗号資産(仮想通貨)の確定申告・無料ツールで簡単に終わらせる方法【たったの3ステップ】
暗号資産(仮想通貨)の初心者「確定申告の仕組みがよくわからない。」「利確したけど税金っていくら払うんだろう?」「税務調査入ったらどうしよう?」
こういった疑問にお答えします。
結論からいうと、暗号資産の確定申告は想像していたよりも簡単でした。
暗号資産用の損益ツールとクラウド型確定申告ソフトを使えば、あっという間に終わります。
今からお伝えする方法で暗号資産の確定申告を行えば、
独学でやるより簡単で、税理士さんにお願いするよりも安くなるといった感じです。
たまに独学で適当に数値を入れてもバレないのでは?と思ってる人もいるようですが、
手計算で提出書類を作成して、それが仮に間違っていたとしてもその場で受理はされてしまいます。が…
後日、税務調査が入り追加徴収を払わなくてはいけなくなる可能性は十分にあります。
分かりやすい例として、
今年、普通のサラリーマンに起こった追加徴収2億円以上という事件をお伝えします。
暗号資産で申告漏れ、追徴2億円超も…年収900万円の会社員「納められる金額でない」
読売新聞オンライン
この記事を簡単に説明すると、
- 男性は2016年、ビットコインを購入
- 17年末までに他のコインにも手を出し、1か月弱で保有するリップルの価値が約10倍に高騰
- 資産価値は4億円以上に膨れ、一部は現金化、大半は別の暗号資産に交換。
- 交換分の申告を行わなかったため、昨年9月、税務署から申告漏れの指摘
- 過少申告加算税を含む追徴税額が2億円以上になった。
- しかし、現在は相場下落のために支払いが困難な状態に。
この記事を見て、本気で追加徴収だけは避けたいなって思った人は多いと思いますが、
私も具体的にどんな追加徴収があるのか知っておいた方がいいな、と思ったので調べてみました。
延滞税 | 納税期限の翌日から、納付するまでの日数に応じて延滞税が加算されます。納付期限から原則として年7.3%(2ヶ月まで)、14.6%(それ以降)を支払うことになるようです。 |
無申告加算税 | 税金の申告忘れや、申告漏れの場合は、無申告加算税が発生。税額が50万円までは15%、50万円を超える部分は20%の割合で支払います。税務署の調査を受けるまえで自主的に期限後一ヶ月以内に納税すれば、課税されないということです。 |
*また、期限を過ぎて確定申告をすると、節税効果の大きい青色申告の65万円控除が受けられなくなる点も大きな損失の一つになるので気を付けましょう。
追加徴収にならないためにも最低限の知識はつけつつ、自動ツールで簡単に終わらせるのが一番。
せっかく稼いだ暗号資産の利益を守るためにもどんな税制かを知っておきましょう。
目次
- 暗号資産の税制ってどんなの?
- 【ステップ1】暗号資産の損益計算を無料から使えるツールで行う
- 【ステップ2】確定申告ソフトで税金の計算をする
- 【ステップ3】スマホで電子申告
- 高額稼いでしまった時は、税理士さんに相談しよう
暗号資産の税制ってどんなの?
暗号資産の確定申告でポイントになってくるのが、課税対象のタイミングと税金の計算方法と税金の種類。
この3つを抑えておけば、大きな間違いになりにくいのでぜひ知っておきましょう。
【ポイント①】暗号資産の課税対象のタイミングは4つ。
暗号資産の課税対象のタイミングは基本的に以下の4つ。
- 暗号資産の売却
「暗号資産の売却価額」ー「暗号資産の1単位あたりの取得価額」 × 数量 = 所得額 - 暗号資産での決済
「商品の価格」ー 「暗号資産の1単位あたりの取得価額」× 数量=「所得額」 - コインでコインを購入
「購入する暗号資産の時価」 ー「売却する暗号資産の取得価額」=「所得額」 - マイニング・ステーキング・レンディングでコイン取得した時
ちなみに利益が20万円以上(扶養者33万円位以上)で確定申告の義務があります。もし、それ以下や赤字なら申請しなくても問題ありません。
【ポイント②】暗号資産の税金の計算方法は2種類あります。
暗号資産の計算方法は2種類あります。
(2019年以降ならどちらでもOK。)
- 総平均法 ・・・ 申告する期間中の総資産額ー総投資額
- 移動平均法・・・ 利確した時点の資産額ー投資額
*移動平均法の場合は、別途、追加書類の提出が必要ですが、こちらの方が利確したところまでしか計算しないので節税できる可能性が大きいです。
【ポイント③】仮想通貨の税金分類は雑所得になります。
仮想通貨の税金の分類である雑所得の特徴を抑えておきましょう
総合課税 | 給与所得など各種の所得と合計した金額に対して課税される |
累進課税 | 所得額が増えるほど税率が高くなる |
損益通算禁止 | 損失が出た場合、他の利益と相殺できない |
損失の繰越控除禁止 | 生じた損失は翌年以降の利益と相殺できない |
ではここから、仮想通貨の確定申告までの3ステップを紹介します。
【ステップ1】暗号資産の損益計算を無料から使えるツールで行う【クリプタクト・Gtax】
まずは、損益計算が50回以下なら損益計算ツールを無料で使えます。手作業でするより間違う可能性が低く、計算する手間がいらないので簡単な入力だけ済ませることができます。
損益計算ツールの選択肢としては以下の2つ。
クリプタクト
クリプタクトの特徴
- 取引50件まで無料
- 取引所をまたいだ損益計算が可能
- 58か所の販売所・取引所に対応
- APIでデータが自動連帯される(バイナンスも対応)
- スマホアプリがない
- 有料プランになることもある
- 設定に時間がかかる場合がある
Gtax
Gtaxの特徴
- 取引100件まで無料。
- 100人以上の税理士に使用されるほど法人対応に強い
- 52か所の販売所・取引所に対応
- 取引が300-500件の間ならクリプタクトが安い
- 取引所データはダウンロードしたものをアップロードする必要がある
- 取引所Nexoに対応していない
基本この2択のみになります。他に選択肢がないのが現状。
私のおすすめは、とことん手間を省けるAPI連動のクリプタクト。
ただ、取引が50件以上100件未満ならGtaxが無料でお得。
【ステップ2】税金の計算【確定申告ソフトを使う】
ビジネスをする人は、確定申告を一度は自分でやる価値があると思っています。それは自分にどんな税金が関係していて、普段の生活でどういう経費が控除対象になるのか?という知識があるだけ節税しやすくなるからです。
とはいえ、今は優秀な確定申告ソフトがあるので完全に理解する必要はなく、控除の仕組みを大枠で理解しておくだけで十分だと思います。
確定申告ソフトは、たくさんあるのですが私がおすすめするのは、Freeeかマネーフォワードの2択。
理由は簡単。
使いやすいから。
とても優秀なソフトだとしても使い方が難しかったら理解するのに時間がかかり、何のために使っているのかわからないですからね。
特にFreeeは初心者向けです。とにかく難しいことを考えたくないならこれ一択です。
ただ、確定申告を自分でやっていくうちにこの機能があったら便利なのにというものがついているのがマネーフォワード。給与計算、請求書作成、経費精算、勤怠管理、マイナンバー管理など確定申告には欠かせないものがしっかりついてきます。
今後、自分で確定申告を毎年行う予定にしているなら、ちょっと本格的なマネーフォワードに挑戦する価値は十分あります。
また、銀行カードやクレジットカードの登録や領収証を自動仕分け登録しておけば、確定申告の締め切りに焦って作業することはなくなります。
Freee
Freeeの特徴
- 確定申告のみならスターターの月額1,180円がおすすめ
- 最大30日間無料
- 従来の会計ソフトとは仕様が異なる
- 他の会計ソフトに乗り換えにくい・簿記の知識を必要としない
- 完全仕訳機能アリ(特許取得)
- 分析機能が充実
マネーフォワード
マネーフォワードの特徴
- 確定申告のみならパーソナルミニの月額980円がおすすめ
- パーソナルの月額1,280円なら一ヶ月無料
- ベーシックな会計ソフトを採用
- 他の会計ソフトに乗り換えやすい・簿記の知識をベースにした入力方法
- 仕訳推測機能アリ
- 分析機能アリ
今後の日々の会計なども視野に入れていくならマネーフォワードがいいかと思いましたが、Freeeの自動仕訳は魅力的です。確定申告のみで考えるならFreeeがおすすめです。
これで雑所得の申請書類の作成は終わります。
あとは、スマホで電子申告。
【ステップ3】オンラインで確定申告【スマホで電子申告】
ステップ3とはなっておりますが、確定申告ソフトの中でそのまま申告作業ができちゃいます。
オンラインで確定申告は、電子申告という名称になっています。
電子申告はe-taxとスマホで電子申告の2種類あるのですが、e-taxの場合は、ICカードライターを購入する必要があるので、スマホで電子申告で無駄な買い物を省くことができます。
どちらの電子申請にしても、マイナンバーカードは必ず必要になります。
もし、追加書類の提出がある場合は、別途郵送になります。
はい、これで終了です。
実はたったこれだけのことです。
結局のところ、面倒なのは暗号資産の損益や雑所得の計算なので、その部分を自動ツールで作業すれば思ってるより簡単に終えることができます。
納税の必要が出てきた場合は、ポイントが付くのでクレジットカードで支払いましょう。
*間違っても現金や引き落としなどはしないように。
高額稼いでしまった時は、税理士さんに相談しよう
上記の内容は、最短で確定申告を終わらせることができますが、最適な節税ができているわけではありません。
暗号資産の節税をするためには、
- 基本は青色申告で65万円の控除
- 雑所得で相殺する
- iDeCoやふるさと納税で控除をうける
- 副業などの事業所得で相殺する
などがある。
法人なら更に、年をまたいでの欠損金の繰越控除が可能で、個人で確定申告するより控除の幅が広がります。去年の大きな損失を今年や来年に充てることができるといった感じです。
高額稼ぐことができても節税せずにそのまま申告すると収益の最大55%を納税することになります。
これを避けるためには自分で控除項目を埋めていくか、税理士さんに相談して控除項目の洗い出しを行う必要があります。税理士さんの相場が約10万円程度なので、それ以上を節税してもらえば元は十分に取れることになります。
ただし、
節税は確定申告の時期になって慌ててしても控除できる「損失」がなければどうしようもないので、普段から節税を意識したビ暗号資産運用を心がけた方がいいですね。
人気記事【資産0円・知識ゼロ】情弱から暗号資産トレーダー兼ブロガーを目指す【完全ロードマップ】